子供の離乳食が進み、色々食べさせられるようになってくると、ついつい「ラーメンも食べさせてみようかしら」と考えることはありませんか?
中には「カップラーメンは何歳から食べさせていいんだっけ?」「インスタントだと子供に悪影響はないかな?」と気になっている方もいるのではないでしょうか。
今回は、「子供にインスタントのカップラーメンはいつから食べさせられる?何歳からokで悪影響はない?」と題し、記事をまとめてまいります。
ママ・パパとして特に気になるのは食べさせることによって懸念される子供への悪影響ですよね。
ママの目線でしっかり調査してまとめております!
記事後半では、子供にラーメンを食べさせる際に気を付けたいポイントや、おすすめしたいちょっとした工夫などもまとめていますので、ぜひ最後までお読みいただけると嬉しいです。
子供のラーメンは何歳からが正解?いつからOK?
一般的に離乳食の完了期は、生後12ヶ月~18ヶ月ですので、1歳から1歳半にかけてと食べられるようになるということですね。
しかしこれはあくまでも目安となる年齢であり、離乳食の完了期はお子様によっても個人差がありますので、「固形の食べ物をかみつぶして食べられるようになっているか」をしっかりと見極めることが大切です。
同じ麺類の「うどん」は離乳食の初期から使える食材ですよね。ラーメンと何が違うんですか?
ラーメンに使われる「中華麺」はうどんと同じ小麦粉を原料としながら、かん水(アルカリ塩水溶液)を使って作られるのが特徴です。
かん水を加えると、噛み応えや弾力のある麺ができるんですよ。
この弾力・噛み応えが離乳食にはちょっと不向きといえますね。
中華麺の種類には生麺・乾麺・揚げ麺・蒸し麺などがありますが、離乳食完了期に合わせて子供に食べさせる場合は、その中でも弾力が少ない「乾麺」がおすすめです。
生麺は、弾力がありますし、揚げ麺は油で揚げているので幼い子供には適していません。蒸し麺も油が全体についていますので、どうしても使いたいときは熱湯で油抜きしてあげてください。
インスタントのラーメンはいつから?
家庭でよく利用することも多いのが「インスタントラーメン(袋麺・カップ麺)ですよね。
しかしインスタントラーメンのパッケージに書かれてある商品説明を読んでも、食べる年齢に関しての表示はありません。
今回調査をする中で、各食品メーカー様のホームページを確認させていただいたのですがその中の日清食品のホームページで「即席めんは何歳から食べられますか?」というお客様のお問い合わせに丁寧な回答を確認することができました。
対象年齢は特に設定しておりませんが、1歳6カ月以降の幼児食としてご利用いただくことが一つの目安です。
ご利用の際は、
・ヤケドに十分注意してください。
・喉に詰まらないよう適当な長さに刻み少量ずつお召し上がりください。
・多めのお湯で薄めたり、調理後の麺のみをお与えいただくなど、食塩や油脂のとり過ぎに留意し、他の食事と同時に栄養バランスに工夫をしてお召し上がりください。(1日のナトリウム摂取基準例:1~2歳・食塩相当量として3.0g/日未満)
・香辛料などの刺激の強い商品はお控えください。
・商品には食物アレルギーの原因となる原材料も含まれますので、パッケージのアレルギー表をよくお確かめになり、アレルギーの可能性がある場合にはご利用にならないようお願いします。出典:日清食品
日清食品の即席めんは、1歳6カ月以降の幼児食としてご利用いただくことが一つの目安となっているようですね。
日清食品は「チキンラーメン」「ラ王」「カップヌードル」「どん兵衛」「出前一丁」など人気のシリーズを多く販売していますが、すべて1歳6カ月以降の幼児食としても利用できるよう設定されているようですね。
次に、子供用即席めんとして有名な「アンパンマンラーメン|日清」「ポケモンラーメン|サッポロ一番」について確認してみましょう。
アンパンマンラーメン|日清
子供向けパッケージの「アンパンマンラーメン」をいただきましたが、いつから食べさせても大丈夫でしょうか
アンパンマンラーメンは「日清食品」から発売されており、お子様向けに麺を軟らかめに工夫されている商品です。
パッケージや公式ホームページでは対象年齢についての記述はありませんでした。つまり、前述した「即席めんは何歳から食べられますか?」の問いへの答えと同じだと思われます。
ポケモンラーメン|サッポロ一番
上の子たちが「ポケモンヌードル」に夢中なんで、それを見て下の子も欲しがるのですが、何歳から食べさせられるんでしょうか?
ポケモンヌードルは「サンヨー食品」から発売されているカップラーメンですね。
ポケモンヌードルは、おやつ感覚で食べていただける、栄養機能食品です。
出典:サッポロ一番
「栄養機能食品です」ということのようですが、対象年齢への記述はパッケージ・HPともに確認できませんでした。
▼商品説明のここに注目してみました
1日当たりのカルシウム摂取目安量※の半分を配合しました。(※栄養素等表示基準値に基づく)
出典:サンヨー食品
ポケモンヌードルのカルシウム含有量を調べると約400mgです。
つまりその倍の「一日約800mgを必要とされる年齢」を考えると、8歳ぐらいからの年齢を対象としているのではと考えられます。
インスタントのカップラーメンがもたらす子供への悪影響とは
インスタント麺やカップラーメンが子供にどんな悪影響があるのか見ていきましょう。
塩分過多
平均すると大体5グラム~6グラムの塩分量があるといわれています。
塩分の取りすぎは、大人だけでなく子供にもよくありませんので注意が必要ですね。
食品添加物に注意
インスタント食品で最も気になるのは「食品添加物」です。
食品添加物すべてが害があるものではなく、節度を守れば危険にさらられることはないのですが、親としては少しでも害があると考えられるものは把握しておく必要があると思います。
今回調査した中で、私が最も注目したのは添加物の中の「リン酸」です。
「リン酸」はインスタントラーメンでは特に麺に使用されています。
「リン酸」はカルシウムを溶かします。
その結果↓↓↓
という症状を起こしてしまうというわけです。
「リン酸」はインスタント麺だけでなく、あらゆる加工食品に使用されていますので、インスタントラーメンだけが危険だ!ということではないのですが、特に乳児期という幼い時期から与えてしまうことの危険性は考えなくてはいけませんね。
インスタント食品の味に慣れ、自然の味を好まなくなる
インスタントのラーメン(袋麺・カップ麺)には、様々な合成添加物が含まれています。
これら添加物のおかげで、一定の品質やうまみを増し、その味を保った商品を長く保存しておくことが可能なのですが……。
でも、これは“本来の味”ではありません。人工的に作られた“ニセモノの味”です。
添加物の味に慣れてしまうと、ニセモノの味が本来の味だと脳に刷り込まれてしまうそうです。
幼いうちにそうしたものを刷り込まれると、素材の味や薄味を楽しめなくなりますし、ジャンキーなものや味の濃いものを好みがちになっていきます。
すると、当然、健康を害してしまいますよね。
糖尿病や高血圧といった生活習慣病につながることも!
アレルギー発症の起因となることも
食物アレルギーは、乳児期に発症することが多く、離乳食の進行や離乳食作りには多くのママが悩まされていると思います。
食物アレルギーの原因となる食材は、0歳児では鶏卵・牛乳・小麦で9割を占め、食生活の幅が広がる乳児期以降、魚卵・ピーナッツ・果物・そば・甲殻類などがみられるようになってきます。
インスタントのラーメンには、これらの食材が使用されている可能性が高く、まだどんなアレルギーがあるかわからないお子様の場合は慎重になる必要があると思います。
ほとんどの製品が、パッケージや公式HPで製品に含まれているアレルギー品目を記載・公開していますので、しっかりチェックしておかれることをお勧めいたします。
こんな工夫をしてみよう!離乳食用ラーメンレシピも紹介
注意点を理解することで、より安心できるものをお子様に食べさせてあげましょう。
離乳食完了期から食べさせることができるインスタントラーメンですが、なるべくなら、お子様の健康のためにも一工夫を加えて食べさせてあげるといいですね。
- 塩分含有量が少なく、ノンフライめんを選ぶ。
- 麺は一度湯がいてゆで汁を捨て、別の湯で薄めのスープを作る。
- 食品添加物・アレルギー品目をチェックする。
- 麺は柔らかく(歯茎で噛み切れるかたさ)、短く切る
パッケージでしっかりと記載内容を確認し、塩分が少しでも少ないものを選びましょう。なるべくなら乾麺のほうが弾力がなく、油分も少ないのでお子様へは安心ですよ。
一度麺だけを湯がいてゆで汁をこぼすことで、塩分・油分・リン酸を洗い流すことになるので少しでも除去することができますよ。
スープも薄めにすることを忘れてはいけません。
麺を湯がくときは赤ちゃんが歯茎で噛みちぎれるような柔らかさまでゆがいてから、さらに短く切ってあげるとのど引っかかったりせず安心ですよ。
離乳食用ラーメンレシピ
- 野菜はざく切りにしておく
- 鍋に水を沸かし、沸騰したら①を加えて柔らかくなるまでゆでる。
- あらかじめ沸かしておいた湯で中華麺を茹で、茹で上がった麺から耐熱容器に赤ちゃん用を取り分け、水(分量外)を加えて電子レンジ(600W)で1分30秒ほどさらに加熱し、湯切りする
- 赤ちゃんの分の野菜はきざんで、スープは水(分量外)でよくうすめてあげましょう。
子供にインスタントのカップラーメンはいつから食べさせられる?何歳からokで悪影響はない?まとめ
これはあくまでも目安となる年齢であり、離乳食の完了期はお子様によっても個人差がありますので、「固形の食べ物をかみつぶして食べられるようになっているか」をしっかりと見極めることが大切です。
ラーメンは塩分・食品添加物・食物アレルギーなど幼い子供に与えると考えられるリスクがたくさんあります。
しかし、塩分や添加物に注意すれば子供でも食べられます
親が知識を持ったうえでしっかりと管理して、上手に工夫しながら付き合っていきましょう。
無添加のインスタント麺、自然素材のもの、子供向け用のカップ麺もあるので、一度お店で表示内容などを確認してみると良いですね。