運転免許証を取得したり、更新したりするときに必ず必要となる顔写真! ピアスやカラコンは外さないといけないのでしょうか?
意外と知らない免許証写真の基準ですが、適正写真と不適正な写真のガイドラインが定められていますので、基準をクリアしないと免許更新ができなくなるということも……。
また、運転免許証は身分証明書として使用する人多く、1回更新すると3~5年と長く使うものですので、なるべくなら満足のいく写真を使いたいですよね。
カラコンを普段してるんだけど、外さないといけないのかな?
ピアスやネックレスなどのアクセサリーで印象を良くしたいけど、基準が知りたいわ。
何がよくて、何がいけないのかしっかり押さえて撮影に臨めることが大切ですよ。
今回は、免許証の写真にピアスやカラコンはOKか?に焦点を当て調査してまいります。最新情報をまとめています
早速見ていきましょう。
運転免許証の写真はピアスOK?
個人識別は、目や鼻・口等のパーツの位置、輪郭や全体的な人相から総合的に判断します。
警視庁の公式サイト「申請用写真及び持参写真のご案内」の「免許写真判断基準チェック表」では、基準を満たさないものの例としてピアスに関する事案を明示しています。
大きな髪飾りや著しく大きなピアス等をして顔が隠れている
出典:警視庁
顔が隠れるほどのピアスは基準を満たさないということですね。
警視庁ではこのほかにも以下のような表示があります。
- 衣類等で顔が隠れている
- タートルネックの服やマフラー等で顔の輪郭がわからない
つまり、顔の輪郭が隠れる写真は適さないという基準を設けていることがわかりますね。
ピアスの中には、大きなフェザーやパーツがついたデザインなどもあり、小顔効果で着用する人も多いと思うのですが、輪郭にかかる可能性がありますので避けたほうがいいと思いますですね。
小さめでシンプルなデザインが安心ですよ。
口や眉毛・鼻のピアスはどうなの?
口や眉毛・鼻のピアスはなにも指摘されなかった場合もあれば、外すよう指摘される場合もあるようです。
撮影担当者によってばらつきがありそうですね。
著しく人相をかえたり、顔のパーツの位置をわかりにくくしてしまうようなピアスは認められない可能性があります。
心配な方は、あらかじめご自身が免許更新申請を行う予定の免許更新窓口でご確認ください。
運転免許証の写真はカラコンok?
カラーコンタクトに関しては、各自治体で対応が異なります。
カラコンを着けたまま運転免許を更新することはできないと考える方が良いでしょう。
※後程ご紹介いたしますが、東京都など一部の自治体ではカラーコンタクトや薄いサングラスの着用が認められているところもあります。
運転免許更新の際には視力検査が行われます。その時に必ず眼鏡やコンタクトレンズ、補聴器等を付けていないかどうかの確認が行われます。
ここで申請することで、眼鏡や度入りのコンタクトレンズ・度入りカラコンを使用している際には免許証の条件欄に、「眼鏡等」と表示されるんですよ。
▼視力検査の際の対応▼
度入りのカラコン
申請をし「カラコンによって本来の目の色と大きく様子が異なるわけではない」と判断されれば、メガネや通常のコンタクトレンズと同じようにカラコンを装着した状態で視力検査を受けることができる場合もある
度なしのカラコン
検査前に外す必要があります
いずれの場合も外すことを想定し、保存溶液と保存容器を用意するようにしましょうね。
つまり度入りのカラコンの場合は視力検査時は免除されるが、いずれの場合も写真撮影時には外す必要があるということですね!
個人識別は、目や鼻・口等の位置、輪郭や全体的な人相から総合的に判断します。
目の大きさや瞳の色も重要判断の一つです。
「それをつけたことで、本来の目の色が変わって見える」と判断される場合、審査に合格できない可能性が高くなります。
サークルレンズはどうなの?
「カラコン」は、瞳の色そのものを変えるもので、「サークルレンズ」は、実際の黒目より少し大きめの黒目のデザインがあり、黒目を大きく見せるもの、という違いがあります。
サークルレンズに関しても、カラコンと同じ扱いだと考えたほうがいいでしょう。
「それを付けたことで、本来の瞳の大きさが変わって見える」と判断される場合は、基準に通らない可能性があります。
「ナチュラルなコンタクトならしたままでもバレないのでは?」と期待する人もいるかもしれませんが、視力検査の時に「視力検査機器」を使って検査すると、透明なコンタクトでも装着していることはかならず分かるんだそうですよ。
そもそも、バレなければOKという考えには賛同できません。
免許証は身分証明書としても使用されますので、不正な写真が原因で、万が一の時に自分を証明できないと困りますよね。
東京ではカラコンokに
ここまでは、免許証の写真にカラコンはNGだとご紹介してきましたが、最新情報として、カラーコンタクトレンズの着用などが容認されている自治体もあるということをご紹介いたします。
近年、運転免許証の写真については、全国の警察で基準の緩和や明確化が進められています。
本人と識別できないほどに、目の色や大きさが変わって見えるカラーコンタクトは、今まで通り不可という事ですが、自然に見えるサークルレンズや、本人識別に影響を与えない程度のカラコンは認められるようになっています。
▼東京都公安委員会が発行する免許証に適用・認められたもの
- カラーコンタクトや色の薄いサングラス
- イヤホン装着
- 笑顔の表情
東京以外でも、大阪・神奈川・福岡などでカラコンに関する規制が緩和されているようです。
気になる際にはお住まいの地域の免許更新センターや、各都道府県の警察署等のホームページで確認できますので、お確かめください。
運転免許証の写真の服装やアクセサリーの注意点
運転免許証の写真ではカラコンやピアス以外にも服装やアクセサリーで注意すべき点があります。
服装に関して指定はありませんが以下の基準があります、
- タートルネックの服やマフラー等で顔の輪郭がわからないのはNG
- 衣類等で顔が隠れているのはNG
- 頭部を覆うような幅の広いヘアバンドやバンダナ、はちまき等をしているのはNG
- 顔の輪郭や衣類などが背景と同化しているのはNG
- 衣服が見えず裸に見える
- 色の濃いサングラスをしている
- 大きな髪飾りや著しく大きなピアス等をして顔が隠れている
- 無帽が基本だが、宗教上、医療上の理由により帽子、布等を使用されている方にあっては、個人識別の容易性が確保される範囲において使用は可能です
各都道府県の警察署のホームページで、NG例の写真を紹介していますので、参考にしてみるのもいいかもしれませんね。
警視庁のホームページはこちらから確認できます。
運転免許証の写真はピアスやカラコンok?服装やアクセサリーの注意点まとめ
運転免許証の写真では、
- 道路交通法施行規則の基準を満たしているもの
- 個人識別が容易にできるもの
- 免許証が適正に作成できるもの
という適正基準をクリアする必要があります。