実家といえども、今は別の家族! 「親しき中にも礼儀あり」
里帰りでお世話になるという事は、生活費や食事、赤ちゃんのお世話など多少なりとも実家に負担をかけてしまいます。
お礼(生活費)はしっかりするのが礼儀です。
しかしいざその時になると、里帰り出産について「お礼は誰がすべき?」「いくらぐらいすればいいの?」「いつ渡したらいいのかしら」と意外と知らないことばかり。
実は私もそうでした。
主人の祖母の言い分、主人の実家の父母の言い分、わからないことばかりでアドバイスを求めた友人たちの意見はバラバラでますます不安に……。
今回は「里帰り出産のお礼は誰がすべき?義実家から?相場やいつ渡すべきか大切な心得」と題し記事をまとめています。
同じような悩みを抱えた方に少しでもお役立ちいただけると嬉しいです。
最初に申し上げますが、この記事は、私の経験・友人たちの経験談などを総合的に考えまとめさせていただいておりますが、これが正解だというつもりはありません。
あくまでも里帰り出産経験者としての一例だと思って気軽に読んでいただけると幸いです。
里帰り出産のお礼は誰がすべき?
まず第一に疑問となったのが「里帰り出産のお礼は誰がすべき?」という問題でした。
主人の実家は一言もそのようなことは申し出ることはありませんでしたので、私たち夫婦は気にもしていなかったのですが、実は人によって「誰がすべきか」という考えに相違があるようです。
義実家からすべきという考えもある
主人の方の祖母は、「義実家がするのが当たり前だから、お父さんとお母さんに言いなさい」と言ってききませんでした。
「私も全部そうしてきたから」と……。
昔からの風習で当たり前だというのです。
夫&本人(私)がすべきだと考える
しかし私たち夫婦の考えは違いました
生まれてくる子供は夫と私の子供です。妊娠も出産もすべて私たちの責任です。
本来なら夫婦二人で乗り越えなければならない時間を、実家という環境にお世話になるということなので、夫婦二人でお礼すべきだというのが夫も私も共通の考えでした。
私の実家は飛行機を乗り継いでいかなければたどりつけない遠距離にあります。
里帰り出産の際は、夫も付き添って実家まで送り届けてくれました。
そのうえで、夫のほうから実家の両親に「よろしくお願いします」と頭を下げてくれたんです。
私は2人目の出産時に里帰りを選びました。上の子のお世話もお願いすることになるので、夫の行動はとてもうれしかったです。
産後の里帰りからの帰省の際にも、夫は駆けつけてくれたので、儀礼だけはしっかり示すことができたと感じています。
実家の両親も喜んでくれましたし、親戚のおじさんやおばさんたちも感心してくれました。
里帰り出産のお礼の相場は?
里帰り出産のお礼は、私の場合誰に聞いても現金にすべきだという意見でした。
私たち夫婦もそれが一番良いと考えていたので現金でのお礼にいたしました。
金額はいくらぐらいか相場を調べたのですが、
友人たちに確認しても、金額に関しては地域差や年齢差など大きな違いはなかったので、こちらの金額を目安としていただければ間違いないと思います。
私は産前2か月+産後1か月の計3か月を2歳の子供とともに実家に里帰りでお世話になりました。
我が家の懐事情も鑑みて、ひと月30,000円×3か月を目安に切れの良い10万円を渡すことにしました。
気持ちとしてはもっとお礼したかったのですが、夫婦の旅費、出産費用、子育てにかかる費用を考えると、これ以上は難しかったんです。
無理をして今後の生活に影響が出ることは避けなければいけませんので、決して無理をしないことも大切だと感じています。
「これが精いっぱいですがよろしくお願いいたします。」と、一言付け加えるなど、しっかりと気持ちが伝わることが大切だと思いますよ。
いつ渡すといいの?
里帰り出産のお礼を渡すタイミングについては、人によって意見が分かれました。
- 主人の祖母:出産後、里帰りを終えるとき
- 友人A:里帰りをした日
- 友人B:里帰りを終えるとき
- 友人C:里帰りをした日にも終えるときにもした
悩んだのですが、私たちは、里帰りをしたその日に渡しました。
お世話になる方としても、遠慮をなるべくしないようにしたかったという本音もありますし、「よろしくお願いします」「お世話になります」というこちらの気持ちを両親に事前にしっかり伝えたいという気持ちがあったからです。
実は、里帰りを終えるときも主人はお礼を用意してくれていました。
実家の両親の健康も心配しているというアピールも兼ね、オンラインで手配できる野菜スープの保存食を用意してくれたんです。
ほかの人とはかぶらない贈り物で、両親ともにとても喜んでくれました。
里帰り出産のお礼を受け取らないときはどうしたらいいの?
実家の両親にお礼を渡しても受け取らなかった場合はどうすればいいのでしょうか。
実は私の両親も受け取ることを拒否しました。

「自分の家(実家)に帰るのに、なぜお金を払うんだ」

「お金をもらってお世話するわけじゃないんだよ」
両親の気持ちを概してしまったのでは?とドキドキしたのですが、そういうことではないということをしっかりと説明し、こちらも気が休まらないのでお守りとして受けとってほしいと伝えました。
最終的に仏壇にお供えさせてねと提案し、仏壇に供えさせていただきました。
産後、それ以上にお祝いとしていただいたので、きっと両親は受け取ったつもりではなく、返しても私たちがが受け取らないことを予想して「出産祝い」として上乗せして渡すことにしたと思うのですが、気持ちをお互い感じられると気持ちが良いものですよ。
「里帰り出産のお礼は誰がすべき?義実家から?相場やいつ渡すべきか大切な心得」まとめ
「里帰り出産のお礼は誰がすべき?義実家から?相場やいつ渡すべきか大切な心得」と題しまとめてきましたいかがでしたでしょうか。
今回は私の経験を中心にアドバイス形式でまとめてきましたが、それぞれのご家庭や風習など環境によってもそれぞれ考え方も異なりますので、確実にこれが正解だということはないと思います。
大切なことは、夫婦でしっかりと話し合うことです。
実家だからと甘えるばかりでは、親子といえども関係悪化に陥る可能性もあります。
「お世話になります」という気持ちをしっかりと夫婦揃って伝えるよう心がけてください。
「義実家からお礼をしたからもういいっか」などと、赤ちゃんのパパである旦那様がそんな態度ですと、気持ちは冷めてしまうものです。
お世話になる方も、お世話をする方も気持ちのいい気分で生まれてくる赤ちゃんを迎えられるようにしましょうね。
▼里帰り出産で飛行機に乗る必要がある方に向け、私の体験をご紹介しています。