栄養豊富で高い美容効果もあるといわれるアボカド。「アボカド無限レシピ」なども登場し、ご家庭でもなじみの深い食材だと思うのですが、ついつい食べ過ぎたあと、「気持ち悪い」「腹痛・下痢」など気になる症状が出たことはありませんか?
食べ過ぎるといろいろと影響があるようですよ。
今回は、「アボカドを食べ過ぎて気持ち悪い!腹痛や下痢・ニキビにアレルギーも?気になる症状の原因と対処法」と題し記事をまとめてまいります。
- アボカドの食べ過ぎで気になる症状
- アボカドとアレルギーについて
- アボカドの食べ過ぎで気持ち悪い場合の対処方法
- アボカドの1日の適量
アボカドを食べ過ぎたことによる影響と原因、対処方法に加え、適切な量や摂り方についてレポートしていきます。
それでは見ていきましょう。
アボカドは食べ過ぎ注意!気になる症状と原因をチェック
「森のバター」とも呼ばれるアボカドは、デトックス効果・ダイエット効果・老化防止などが期待されるとても健康に良い食材です。
しかし、食べ過ぎには注意が必要です。
アボカドを食べ過ぎたときに起こりうる気になる症状と原因を一つ一つ確認していきましょう。
気持ち悪い・吐き気
アボカドを食べ過ぎることで、きもちわるくなってしまったり、吐き気を起こすことがあります。
アボカドは全体の20パーセントが「不飽和脂肪酸」という脂質でできています。
アボカドの不飽和脂肪酸
- オレイン酸
- リノール酸
- α-リノレン
これらの脂質は良い脂質で、健康や美容に効果が期待されています。
しかし脂質ですので食べ過ぎると胃への負担が生じてしまうんです。
次に注目したいのが、アボカドの食物繊維。
アボカドの食物繊維は果物の中でもトップクラスで、ゴボウに相当する食物繊維が含まれているといわれています。
食物繊維は整腸作用があり、便秘の改善に効果的ですが、食物繊維自身は消化されない栄養素です。消化されずにたまってしまうと吐き気や気持ち悪さ、腹痛や胃痛の原因ともなってしまします。
腹痛・胃痛
アボカドの脂質や食物繊維が原因で、腹痛や胃痛が起こることがあります。
普段から消化が悪くお腹を壊しやすい方は、アボカドの食物繊維や脂質が胃や腸に負担となっていることが考えられます。
体質的にアボカドが合わないといえると思いますので、摂取量には注意が必要です。
下痢
アボカドを食べ過ぎると下痢になることがあります。
アボカドは食物繊維がとても豊富な食材です。
キャベツの3倍もの食物繊維があるといわれています。
豊富すぎる食物繊維によって腸の働きが活発になり、食べ過ぎることで下痢になってしまうことがあるようです。
おなかの調子が悪い時や、過敏性腸症候群が疑われる人は注意しましょう。
アボカドの毒性【ペルシン】の影響?
通常、人が食べても無害なのですが、多くの動物にとっては下痢や嘔吐、呼吸困難を引き起こす猛毒です。
この毒素が下痢の原因ではないかと考え調査したのですが、今回の調査では関連性を確認することができませんでした。
最近発見されたため、まだまだ研究段階にあるようで、今後の研究に期待したいと思います。
ニキビ・肌荒れ
アボカドを食べるとニキビや肌荒れがすごくなります。
アボカドの脂質は一価不飽和脂肪酸に属するオレイン酸で、身体にいい脂質だと言われています。
ところがニキビの原因にもなるアクネ菌は、このオレイン酸が大好物なのです。
アボカドを食べ過ぎ、オレイン酸が増えすぎてしまうとアクネ菌が増殖し肌荒れを招く可能性が出てくるんですよ。
とはいえ、アボカドは実はビタミン類が豊富に含まれており、ニキビ跡に効果的な食べ物でもあります。適度に食べればお肌の強い味方、度を過ぎればお肌の大敵になってしますというわけですね
太る
アボカドは糖質が非常に少なく、不飽和脂肪酸が多く含まれているため、脂肪をためにくく悪玉コレステロールを減らすのでダイエットに効果的だといわれています。
さらに食物繊維が豊富に含まれるので、便秘解消にも効果があるといわれ、ダイエット向きの食材だといわれています。
しかし、アボカドはカロリーが高いので注意が必要です。
高カロリーなものを食べ過ぎると、当然「太る」結果となりますよね。
アボカドのカロリー(エネルギー量)と糖質の量はどのくらいなのでしょうか?
【アボカドのカロリー・糖質】
アボカド100gあたり&1個あたりのカロリーと糖質の量を確認してみましょう。
- アボカド100グラム|187kcal:糖質2.3g
- アボカド1個(200g)|249kcal:糖質3.2g
これを白米と比べてみます↓↓↓
- 白米100g|168キロカロリー:糖質35.6g
- 白米ご飯茶わんに軽く一杯(約150グラム)|約240kcal:糖質53.4g
白米と比べるとカロリーが高いことがわかりますよね。
対して糖質が非常に少ないことが明らかです。
白米に置き換えてダイエットに活用したり、食べる量をコントロールして上手にダイエットに取り入れると効果が期待できますが、ただただアボカドを食べ過ぎてしまうと、カロリー過多で太る原因となりますのでお気を付けください。
かゆい・アレルギー?
アボカドには※セロトニンが含まれるため、アレルギーでなくてもじんましんなどの症状が出る可能性があります。
しかし、アレルギーとの判断がつきにくく自己判断は危険です。
アボカドを食べたあとに起こる蕁麻疹・口の痒み・口内の痺れなどの気になる症状は「食物アレルギー」による可能性もあります。
アボカドにたくさん含まれているリノール酸が分解された時にできる物質がアレルギーを促進させるといわれています。
食べ過ぎが原因とは結論付けできないのですが、例えば「疲れていたり、体調がすぐれないときにアレルギーが突然発症しやすい」とも言われていますので、思い当たる方はアレルギーのことも視野に入れたほうがいいかもしれませんね。
気になる症状の原因をはっきりさせるには、医療機関の受診が必要です。症状が続く場合や、強い症状がみられる場合は自己判断せずに医師の診察を受け、対処法について指示を仰ぐようにしましょう。
アボカドアレルギーとは
アボカドアレルギーは食物アレルギーの一種で、「口腔アレルギー症候群(OAS)」の一種です。
原因となる食品を食べると直後に口の中やのどがイガイガしたりかゆくなったりする超急性型のアレルギーで、リンゴやモモ、キウイのアレルギーを持っている方が、アボカドにもアレルギー反応を示しやすいんだそうです。
疑わしい症状がある場合はアレルギー専門医などの医療機関を受診しておくと安心ですよ。
アボカドの食べ過ぎで気持ち悪い場合の対処方法
痛みやかゆみ、気持ち悪いなど、アボカドを食べ過ぎたことで感じる違和感に気づいたら、すぐに食べることをやめましょう。
気になる症状の原因がアレルギーの場合、対処の基本は「原因食物の除去」となるため、原因が明らかになるまでは食べるのは控えておくことをお勧めします。
症状がある際は自己判断は避け、医療機関を受診するなど適切に対処するようにしましょう。
1日の適量はどれくらい?
パンやご飯にプラスしてアボカドを食べるのはダイエット的にもNGです。
子供の場合
アボカドは子供も大好きですよね。
わが家の元気ちゃんたちもそろって好物なのですが、アレルギーとのかかわりを考えるとどれくらいの量をたべさせたれいいのか悩みます。
カロリーで考えると、小学生くらいから大人と変わらず1日1/2個が理想的だといえるのですが、アレルギーの件を考えるとやはり慎重になってしまいます。
アボカドの食べ過ぎは胃や腸への負担を招くこともありますので、少量ずつが好ましいといえるのかもしれませんね。
赤ちゃんの離乳食に使える?
アボカドはやわらかく淡白な味なので、食べさせやすく、離乳食にも使えますが、脂肪分が多いので、離乳初期・中期はやめておきましょう!
「離乳期に無理して食べなくてもい食材」=「乳児期まで食べさせなくてもいい食材」とも言えます。
赤ちゃんは胃腸の消化機能が完全に発達していないので、アボカドの脂質量と食物繊維には注意が必要なんです。
アボカドはアレルギーの頻度が高い食材ではないのですが、バナナやキウイなど他の果物や野菜でアレルギーが出た場合は、アボカドでも反応が出る可能性があるので、注意しながら与えましょう。
【赤ちゃんにはいつから食べさせられる?】
「乳児期まで食べさせなくてもいい食材」とご案内しましたが、様子を見ながら離乳食として使用する場合、
離乳後期の生後11ヶ月~1歳頃からです。
少量をほかの食材と混ぜる程度にとどめましょう。
最初の頃は加熱してペースト状にしたものを与えましょうね。
【目安量】
- 離乳食後期(11ヶ月ごろから)・・・1回あたり10g
- 離乳食完了期(1歳~1歳6か月ごろ)・・・1回あたり10~15g
お子様の離乳食の進み具合によって、調整していきましょう。
具合が悪くなったとき原因が特定できるよう、はじめて食べさせる食材は少量を加熱して、1種類ずつ。また症状が出た場合すぐ診てもらえるよう、病院が開いている時間に試してくださいね。
まとめ
「アボカドを食べ過ぎて気持ち悪い!腹痛や下痢・ニキビにアレルギーも?気になる症状の原因と対処法」と題しまとめてきましたがいかがでしたでしょうか。
アボカドは健康・美容に効果的な嬉しい食材ですが、食べ過ぎると気持ち悪くなったり腹痛や下痢、アレルギー症状を招くこともあります。
食べ過ぎたことで体に異変を感じた場合は、自己判断は避け、医療機関を受診して適切な対処を心がけましょう。
1日の適正摂取量は1/2個です。
上手に取り入れることで、健康・美容の心強い味方となりますので、適量を守って上手に楽しみましょう。